2018年3月15日 バイパス東仮設支援 第176回

日時:2018年3月15日(木)
場所:バイパス東仮設
参加者:12名
奉仕者:7名(仙台教会6名、石巻教会1名)

 今日は、石巻井内のバイパス東仮設で行う「最後のクラフト教室」となりました。仮設の皆様からのご提案で、「お茶会」を行うことになりました。
 最初は、唱歌や懐かしい歌を歌いました。「四季のうた」、「かっこう」の輪唱、そして「思い出のアルバム」「今日の日はさようなら」。大きな声で、気持ちを込めて歌ってくださいました。楽しい振り付けの体操で身体をほぐした後、脳トレ「難読漢字クイズ・お魚編」にチャレンジしました。さすがお魚の町、女川の方々、ほとんど正解でした。
 心も体もほぐれた後、3月10日石巻福音自由教会で行われた「希望のコンサート」のCDから、キャサリン・ポーターさんのハープの演奏「さくらさくら」と信仰の証しを聞いて頂きました。キャサリンさんの飾らない真実な証しと力強い演奏にじっと耳を傾けてくださいました。
 昼食のお弁当をいただきながら、テーブルごとに歓談の時を持ちました。この7年間の様々なことを思い出して、涙ぐんでいる方もおられました。あっという間の7年。今、新しい歩みが、やっと始まったばかりです。いろいろなことが、まだまだ整理されないまま、心の中にしまったままの方がほとんどです。心の復興、本当の癒しはこれからだと強く思わされました。6年半、住み慣れた仮設住宅、みんなで集まった集会所も3月で閉じられます。思いがけず、「ここの生活は楽しかった」という声も聞かれました。これから再スタートとなる教会での「クラフト教室」のことも楽しみにしてくださっているようでした。教会が、被災された方々の心の拠り所となりますように、神様の愛が、おひとりおひとりの心に届いて、信じる心を起こさせてくださいますように。

 2012年、蕨福音自由教会の兄姉が支援活動に来てくださった時、米国福音自由教会の宣教師ギルバート夫妻やロング夫妻と共に、主に導かれるようにして、この仮設を訪れてくださいました。その後、間もなくここで知りあった方を通して両宣教師によるクラフト教室が始められたのです。2年後、一次的に帰国しなければならなくなった両宣教師に代わって、仙台福音自由教会のパッチワーク教室のメンバーが引き継ぎ、4年間クラフト教室を続けることができました。初めは聖書のことはあまり自由に話せない雰囲気がありましたが、徐々に信仰の話もできるようになりました。多くの方々の篤い祈りとご支援に支えられたことを心から感謝致します。
 4月からは、石巻福音自由教会に場所を移して、クラフト教室が行えるようになったことを感謝致します。引き続き、集まってくださる方々の魂の救いのために、また、奉仕者が整えられて心から仕えることができますようにお祈り頂けたら幸いです。
 よろしくお願い致します。
                                吉田真知子