牧師 栗原延元 |
今日は創世記4章を学びます。
この章は〈人はその妻エバを知った。彼女はみごもってカインを生み、「私は主によってひとりの男子を得た。」と言った。〉をアダムとエバの夫婦に子が与えられ、人間の世界が、夫婦、親子、兄弟関係へと拡大、多様化していく姿が描かれています。それに伴って、神のみことばに背を向けた罪人としての人間の問題も拡大し、複雑化して行きます。
文明とは、前章で示された罪の厳粛な事実とそれに対する神のあわれみへの個人個人の対応の集積として性格づけられていく(舟喜信)のです。
しかし、文明は「神のあわれみ」を前提としている以上、ひとたび人が犯した罪によってもはや何の可能性も残されていない暗黒の文明ではないのです。
むしろ神が介入され、神が語られるところにいつも「光」を見ることが出来るのです。
文明の暗黒の最たるものは、殺人です。しかも兄(カイン)が弟(アベル)を殺すという骨肉の争いが創世記4章に書かれているのです。
そのキッカケが主へのささげ物をするカインとアベルの姿勢であったところに罪の恐ろしさが顔を出しているのです。詳しくは礼拝の中で語ります。