牧師 高橋勝義 |
〔出エジプト10章21~29節〕
頑なにイスラエルの民を行かせないファラオに対して、主はモーセに「あなたの手を天に向けて伸ばし、闇がエジプトの地の上に降りて来て、闇にさわれるほどにせよ。」と、命じます。そしてモーセが命じられた通りにすると、エジプト全土は三日間、真っ暗闇となってしまいました。しかしイスラエルの民の住む所には光がありました。ファラオはモーセを呼び「行け。主に仕えるがよい。ただ、おまえたちの羊と牛は残しておけ。妻子はおまえたちと一緒に行ってもよい。」と言いますが、モーセは「私たちの家畜も私たちと一緒に行きます」ときっぱり断ります。それは神の命令であったからです。ファラオは「私のところから出て行け。私の顔を二度と見ないように気をつけろ。おまえが私の顔を見たら、その日に、おまえは死ななければならない。」と言い、モーセも「けっこうです。私はもう二度とあなたのお顔を見ることはありません。」と返します。
このファラオの頑なさの原因は何か。プライド、虚栄心、妬み…しかし、これらは私たちの中に潜んでいる問題でもあります。この私たちのために、主は自ら進んで十字架の上で、私たちの罪をその身に負われたのです。そして、キリストの打ち傷のゆえに、私たちの罪は赦され、光の中を歩む者にされました。ですから、「今日、もし御声を聞くなら、あなたがたの心を頑なにしてはならない。神に逆らったときのように」(ヘブル3:15)と警告しておられる神さまの光で、心の中を点検していただき、その原因(罪)を主の前に告白しましょう。
「もし私たちが、神が光の中におられるように、光の中を歩んでいるなら、互いに交わりを持ち、御子イエスの血がすべての罪から私たちをきよめてくださいます。」(Ⅰヨハネ1:7)