牧師 高橋勝義 |
〔出エジプト10:1~20〕
主はモーセに、ご自身がエジプトで何度も不思議なしるしを行うのは「あなたが息子や孫に語って聞かせるためであり、こうしてあなたがたは、わたしが主であることを知るためである」と、神の民への深い愛を語られました。
そして再びモーセとアロンはファラオの前に出ると、『いつまで、わたしの前に身を低くするのを拒むのか。~ もしあなたが、わたしの民を去らせることを拒むなら、見よ、わたしは明日、いなごをあなたの領土に送る』と、主のことばを取り継ぎ、身を翻し出て行きます。 それを聞いた家臣たちが、恐れと不満を口にすると、ファラオは「壮年の男子だけが行って、主に仕えよ」とモーセに妥協案を出しますが、彼は引かず、交渉は決裂に終わりました。そしていなごの大群がエジプト全土を襲い、木や野の草すべては食い尽くされてしまいました。ファラオは急ぎモーセとアロンを呼び「どうか今、もう一度だけ私の罪を見逃してくれ。おまえたちの神、主に、こんな死だけは取り去ってくれるよう祈ってくれ。」と願います。 モーセが主に祈ると、東風がいなごを吹き上げ、葦の海にすべて追いやりました。しかし、主がファラオを頑なにしていたので、彼はイスラエルの人々を去らせませんでした。
まことの神を教えるためのしるしと同様に、神は私たちへの愛のしるしとして、イエス・キリストをこの世にお送りくださいました。それは、あなたを罪から救い出すためです。
「キリストは、神の御姿であられるのに、 ~ しもべの姿をとり、人間と同じようになられました。人としての姿をもって現れ、自らを低くして、死にまで、それも十字架の死にまで従われました。(ピリピ2:6~8)」これが、「神の愛のしるし」です。