2012年11月8日 「渡波、祝田地区支援活動」

場所:渡波祝田地区被災家屋
奉仕者:8名
活動内容:個配キットを持参して戸別訪問

今回は、何時もになく雨の日の活動となりましたが、反って「雨の中、ご苦労様だね」という言葉を頂ける恵みの雨となりました。 4ペアで50世帯のお宅を、トラクト、レトルトカレー2個、洗剤、ホッカイロ等の入った個配キットを持参して訪問させていただきました。

お住まいは、リフォーム済みで、きれいな大きなお宅が多い様に思いますが、住んでおられるのは年配の方々が多いようです。若い方は戻るのが怖いという思いが強いそうです。お孫さんが怖がって別居する事になった方もおられました。

「目標物が消えたから、住み慣れた町で迷うんだ」と言う方、「前は、海なんか見えないくらい家があったのに、今は、あんなに近くに見えるから怖いんだよ」と話す方が何人かおられました。

震災後からずっと仕事を続けて来たという、損保会社の方は1階が事務所、2階が住居との事です。 どれ程辛い思いの中で仕事をして来られた事かと、心が痛みました。

「流されて家が無くなった近所の人達が、何も無くなった土地を見に来る事がある。そんな時は、上がってお茶のみしてって貰うんだよ」と話して下さった方は、私達の訪問をいつも、とても喜んで下さって「何も、持って来なくていいから、また来てね」と言って下さいます。 息子さんは、震災後ずっとボランティアに携わっておられるそうです。

大きなお宅に1人暮らしの80過ぎのおばあちゃまは、訪問を喜んで下さって、お茶にお菓子にみかん等どんどん並べて下さって、ゆっくりとお話し下さったそうです。

壊れた家が撤去され、建物が補修されても町の機能が戻る事はなく、街灯が新しくなっても家屋のない町の夜は暗いそうです。一戸一戸訪問して、お話しを伺うと心が、その地区に寄り添っていく様に感じます。

これからも、続けさせて頂きたいと願っています。

[ 牛久洋子・記 ]