牧師 高橋勝義 |
〔民数記27章1~11節〕
相続地について、神はモーセに登録した数に応じて大きい部族には大きく、小さい部族には小さく、くじで割り当て、彼らの父祖の部族の名にしたがって受け継がせるように命じました。しかし相続人となるべき男子がいなかったマナセ部族のツェロフハデ一族は、5人の娘たちが相続地の継承を、モーセに願い出ました。この訴えに神は、彼女たちに相続地を与えるように命じられました。それは部族の名が残るためです。息子、娘がいないときは、その相続地を彼の父の兄弟たちに、もしその父に兄弟がいないときには、その相続地を、彼の氏族の中で彼に一番近い血縁の者に与え、受け継がせるようにされたのです。
神は私たちのために律法を定められたお方です。しかし決して、その律法で私たちを縛ろうとされたのではありません。それどころか、聖なる神は律法を守ることができない私たちのために、ひとり子イエス・キリストを私たちのもとに遣わし、キリストは私たちの罪の身代わりとして、十字架上で死なれたのです。それによって律法の要求はすべて満たされたのです。これは神が、滅びから私たちを救うためになされたことであり、十字架は、私たちへの神の愛のしるしなのです。それゆえ、私たちのためにご自身のいのちを献げられたイエス・キリストは、「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合うこと、これがわたしの戒めです(ヨハネ13:34)」と語るのです。
私たちは、神から受けた愛によって、人間関係を円滑にする潤滑油の働きを担っています。憎しみは争いを引き起こしますが、愛は人を育てるからです(Ⅰコリント8:1)。
「それぞれ、自分のことだけでなく、ほかの人のことも顧みなさい(ピリピ2:4)」
牧師 高橋勝義