今日のメッセージ 『主を心にお迎えする祈り』 2025年4月6日

 牧師 高橋勝義

〔民数記10章29~36節〕

 モーセは、しゅうとの子ホバブに、一緒に神が与える約束の地に行きましょうと誘いますが、彼は私の親族のものに帰りますと答えます。しかし、モーセは、自分たちは荒野の地を知らないので、自分たちを助けてくれるように願います。こうしてイスラエルは彼らとともにシナイ山を出発し、三日の道のりを進みました。先頭を契約の箱が進み、その前にはいつも雲がありました。契約の箱が出発する時にはモーセは、「主よ、立ち上がってください。あなたの敵が散らされ、あなたを憎む者が、御前から逃げ去りますように。」と大声で祈り、またそれがとどまるときには、「主よ、お帰りください。イスラエルの幾千幾万もの民のもとに。」と祈りました。契約の箱は、民を導く神の臨在の象徴なのです。

 私たちも天の御国に向かって人生の荒野を旅する者ですが、荒野の旅で重要なことは、どんな時にも神がともにおられることを忘れてはいけないということです。そのために、契約の箱が神の臨在の象徴であったように、イエス様を救い主と信じる者の内には、聖霊なる神が内住され、聖霊の宮(Ⅰコリント6:19)とされているのです。けれども、これですべてが順風満帆になるわけではありません。なぜなら、悪魔が、吼えたける獅子のように、私たちを食い尽くそうと探し回っているからです(Ⅰペテロ5:8)。ですから、聖書は「悪魔の策略に対して堅く立つことができるように、神のすべての武具を身に着けなさい(エペソ6:11)」と語るのです。

 私たちも日々の生活の中で、災いや困難に遭いうろたえるときには、何を差し置いてもモーセのように、私たちの人生に寄り添い伴走してくださる神様に向かって、正直に「神様、私の所に来てください。助けてください。」と祈りましょう。