今日のメッセージ 『神とともに生きる』 2024年12月29日

 牧師 高橋勝義

〔民数記2章1~34節〕

 イスラエルがエジプトを出てから二年、神はご自身の幕屋が完成すると、モーセに、20歳以上で戦に出ることができる男性の人数調査を命じられ、さらに宿営の真ん中に幕屋を造り、その回りに軍団が十二部族ごとに旗をたてて宿営するように命じられました。軍団の中心には、「彼らにわたしのための聖所を造らせよ。そうすれば、わたしは彼らのただ中に住む。(出エジプト25:8)」と約束された幕屋があり、神が彼らの歩みのただ中におられ、彼らとともに歩まれることが示されていました。

 かつてイスラエルは、エジプト王が軍勢を引き連れて追いかけて来るのを見たとき、恐れおののき「この荒野で死ぬよりは、エジプトに仕えるほうがよかった」と騒ぎ立てたのです。しかし、モーセは毅然として「主があなたがたのために戦われるのだ。あなたがたは、ただ黙っていなさい。(出エジプト14:14)」と語り、主が命じられたとおり、神の杖で紅海を二つに分け、民は海の底を歩いて脱出することができたのです。

 同様に、私たちの日々の戦いも、自分一人で戦っているのでなく、私たちの内に住んでおられる聖霊なる神がともに戦ってくださっているのです。あなたは、この事実を本当に信じ、受け取っておられるでしょうか。それとも、今も自分の力で踏ん張んていないでしょうか。

 ここが、信仰に生きる歩みになるかどうかの大きな分岐点なのです。

 ですから、神は「主はあなたに告げられた。人よ、何が良いことなのか、主があなたに何を求めておられるのかを。それは、ただ公正を行い、誠実を愛し、へりくだって、あなたの神とともに歩むことではないか。(ミカ6:8)」とあなたに問いかけているのです。