牧師 高橋勝義 |
〔イザヤ書40章3~5節〕アドベント第一週
高層ビルを建設するときには必ず土地の地盤調査を行い、岩盤まで杭を打ち込み、建物の安全を確保します。一般住宅でも状況によっては地盤調査を行い、対策をしてから建物を建てます。このように、建物の安全を確保するためには、事前調査による備えが重要です。
神様はご自身の民であるイスラエルが、約束のメシヤ(救い主)が来た時に、そのお方を受け入れ、信じられるように霊的な備えをされました。それがバプテスマのヨハネの使命でした。彼は人々に、悔い改めて神に立ち返るように勧め、多くの人々が心動かされ罪を悔い改め、ヨルダン川でバプテスマを受けたのです。このように、人々の心は備えられていったのですが、メシヤとして来られたイエス様を受け入れなかったのです。それは、彼らの願うメシヤ像からイエス様はあまりにもかけ離れていたからでした。
私たちの目にはまっすぐに見える道も、その終わりが死となる道があるのです。(箴言14:12) 預言者イザヤが「あなたが右に行くにも左に行くにも、うしろから『これが道だ。これに歩め』と言うことばを、あなたの耳は聞く。(イザヤ30:21)」と語っているように、神は私たちがそのような道に進んで行かないようにと常に私たちを見守っておられるのです。ところが、私たちは自分の願いばかりを追い求めているため、神の御声が心に届かないのです。そのような私たちの歩みを確かなものにする事の出来るのは、神様だけです(箴言3:6)。
ですから「朝にあなたの恵みを聞かせてください。私はあなたに信頼していますから。行くべき道を知らせてください。私のたましいはあなたを仰いでいますから。」(詩篇143:8)と、神様に向きを方向転換して、その御声を聞く心備えをしましょう。