今日のメッセージ 『心の痛みを知る主』 2024年12月8日

 牧師 高橋勝義

〔イザヤ書42章1~4節〕

 モーセは私たちの地上の歩みについて「そのほとんどは労苦とわざわいです。瞬く間に時は過ぎ私たちは飛び去ります。(詩篇90:10)」と語り、イエス様も「世にあっては苦難があります(ヨハネ16:33)」と語っておられます。この労苦と苦難の人生に、私たちの心が傷つき、疲れ果て、病んでしまうのはしかたがないことと言えるでしょう。

 神は、このような心の痛みを抱える私たちのもとに、「傷んだ葦を折ることもなく、くすぶる灯芯を消すこともなく、真実をもってさばきを執り行うお方」イエス・キリストを救い主として遣わしてくださいました。このお方について、聖書は「イエスは、自ら試みを受けて苦しまれたからこそ、試みられている者たちを助けることができるのです(ヘブル2:18)」と証言しています。つまり、イエス様は、私たちが人生の荒波にもまれ、苦しみ、傷つき、疲れ果てていることを理解してくださっているのです。

 ですから「すべて疲れた人、重荷を負っている人はわたしのもとに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。(マタイ11:28)」と私たちを招いておられます。更に、イエス様は、「医者を必要とするのは、健康な人ではなく病人です。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改めさせるためです。(ルカ5:31,32)」と語られました。この健康な人とは、神を必要とせず、自分は正しい、大丈夫だと思っている人のことであり、病人とは、自分勝手に歩んできたことが罪であると認めた人のことです。

 私たちの心を知り、招いておられるイエス・キリストは、「わたしのもとに来る者を、わたしは決して外に追い出したりはしません。」(ヨハネ6:37)と語られます。