牧師 高橋勝義 |
〔レビ記25章1~22節〕
神はイスラエルの子らに、約束の地に入ったなら七年目ごとに土地を休ませるための安息の年を設け、また五十年目の年(ヨベルの年)を聖別して国中の住民にあらゆる負債が帳消しとなる解放を宣言するようにと命じられました。このヨベルの年には、民はそれぞれ自分の元の所有地に帰ることができるのです。ですからイスラエルでは、土地を売買するときには互いに損失を与えないように、つまりヨベルの年があることを覚えて売買しなさい、と神は告げられたのです。不平等・不公平をなくすための神の愛のご配慮なのです。
さらに神は、安息の年の収穫がないことで民が不安にならないようにと、「わたしは六年目に、あなたがたのためにわたしの祝福を命じ、三年分の収穫を生じさせる。あなたがたが八年目に種を蒔くときにも、前の収穫をなお食べている。九年目まで、その収穫があるまで、なお前のものを食べることができる。」と約束されました。
ところで、あなたは、約束のみことばを信じ神を信頼して、7年目の収穫を休んだり、苦労して手に入れた土地を元の所有者に返したりすることができるでしょうか。神は、「全世界は神のもの(出エジプ19:5)」、また「見よ。わたしはすべての肉なる者の神、主である。わたしにとって不可能なことが一つでもあろうか。(エレミ32:27)」と語っています。
イエス様が「見ないで信じる人たちは幸いです(ヨハネ20:29)」と語られたように同様のことが、私たちにも求められているのです。「信仰がなければ、神に喜ばれることはできません。神に近づく者は、神がおられることと、神がご自分を求める者には報いてくださる方であることを、信じなければならないのです。(ヘブル11:6)」