今日のメッセージ 『神を恐れかしこむ信仰』 2024年7月7日

 牧師 高橋勝義

〔レビ記19章1~39節〕

 神はレビ記19章でも「あなたがたは聖なる者でなければならない。あなたがたの神、主であるわたしが聖だからである」と語られ、神の民イスラエルに、聖なる者としての歩みを求められました。具体的には、自分の父と母を敬い、偶像礼拝を避け、まことの神だけを礼拝すること。また人への配慮を怠らず、不正やえこひいきなどをしないこと。さらに大地の実りを正しく管理し、異教的な行為を排除し、老人や在留異邦人への配慮を忘れず、公平な取引を行うことでした。しかし時が経つにつれて、自分たちの都合に合う解釈をするようになり、神の御思いからずれていったのです。イエス様も、彼らがあなたの父と母を敬え(出20:12)という戒めを知りながら、『差し上げるはずのものは神に献げてしまいました(コルバン)』と両親に言って、父と母を敬う神の戒めを無力化していることを問題視されました。

 この神の掟と定めを守る心構えは、「ノアはまだ見ていない事柄について神から警告を受けたときに、恐れかしこんで家族の救いのために箱舟を造り、その信仰によって世を罪ありとし、信仰による義を受け継ぐ者となりました(へブル11:7)」と記されているみことばに、見いだすことができます。その心構えとは、神を信頼して「恐れかしこむ」信仰です。

 神は私たちの内にある「(神を)恐れかしこむ」ことが出来ない心をよくご存知です。それゆえに、イエス・キリストを私たちの罪の宥めのために遣わされ、十字架の上でそのいのちを献げるという罪の贖いを成し遂げてくださり、私たちに神の愛を示してくださいました。このキリストの愛を受け取る者が、喜んで神の戒めを守る者なのです。「神の命令を守ること、それが、神を愛することです。神の命令は重荷とはなりません。(Ⅰヨハネ5:3)」