今日のメッセージ 『私の主、私の神』 2023年5月7日

 牧師 高橋勝義

〔出エジプト27章1~8節〕

 ノア、アブラハム、イサク、ヤコブは、神の愛と慈しみを覚えるたびに祭壇を築いて、神に感謝し礼拝をささげました。そして、神はアブラハムとの個人的な関係から、約束通りイスラエルの神となられたのです。さらに、モーセを通して、神の民として歩むために「十戒」を与え、さらに、ご自分を礼拝するための幕屋と、その中に祭壇を作るように命じられたのです。祭壇は、「罪のきよめのささげ物」と「全焼のささげ物」をささげる場所ですから、火で燃えないように、アカシヤ材に青銅をかぶせ、そのほかの灰壺、十能、鉢、肉刺し、火皿もみな青銅で作ります。罪ある人間が聖い神にお会いするには「罪のきよめのささげ物」「全焼のいけにえ」を献げる祭壇が必要不可欠であったからです。

 しかし私たちは今、イエス・キリストが十字架で「罪のきよめのささげ物」となってくださったゆえに、ささげ物なしに、神と自由にお会いできる恵みを頂いています。

 弟子のトマスは、イエス様がよみがえられたと聞いても、疑り深く慎重な性格から信じることが出来ませんでした。そのトマスに、よみがえられたイエス様が現れてくださり、復活の主に直接お会いした瞬間、彼は「私の主、私の神よ。(ヨハネ20:28)」と告白しました。

 私たちの日常には様々な問題や困難が起こりますが、こここそが神の愛と恵みを知る時なのです。トマスに復活の主が現れてくださったように、主はあなたにもふれてくださいます。この時「私の主、私の神」になるのです。

 「まことに私のいのちの日の限りいつくしみと恵みが私を追って来るでしょう。私はいつまでも主の家に住まいます。」(詩篇23:6)