牧師 高橋勝義 |
〔出エジプト26章15~37節〕
つづいて幕屋(聖所)の壁について、神は次のように命じられました。
それはアカシヤ材で作り、その横木にも、すべてに金をかぶせる。壁板が金で覆われた聖所の内部は、燭台の灯で照らされ、まばゆいばかりに輝き、神の栄光が表されました。また、青、紫、緋色の撚り糸で織った亜麻布にケルビムを織り出した垂れ幕を作り、金をかぶせた四本の柱に、金の鉤で取り付けられました。その垂れ幕で仕切られた奥は至聖所(しせいじょ)で、そこに「あかしの箱」と、その上に「宥めの蓋」を置くように命じられました。ケルビムの垂れ幕で仕切られた至聖所は罪の贖いを行う聖なる場所であり、そこには年に一度だけ、罪の贖いをする大祭司だけしか入ることが許されていませんでした。
神と私たちの関係について、聖書は「あなたがたの咎が、あなたがたと、あなたがたの神との仕切りとなり、あなたがたの罪が御顔を隠させ、聞いてくださらないようにしたのだ。(イザヤ59:2)」と語ります。しかし、キリストが、十字架の上で息を引き取られたとき「神殿の幕が上から下まで真っ二つに裂けた(マルコ15:38)」のです。神殿の幕とは、至聖所を遮る垂れ幕のことであり、キリストが、神との仕切りとなっている“罪”を、十字架の上で、ご自分のいのちと引き換えに解決してくださったゆえに、仕切りの幕は裂けたのです。神は「たとえ、あなたがたの罪が緋のように赤くても、雪のように白くなる。たとえ、紅のように赤くても、羊の毛のようになる。(イザヤ1:18)」と、罪からの解放をあなたに語りかけておられます。
あなたの罪はイエス・キリストを信じる告白によって解決されるのです。