牧師コラム 『神はあなたを決して見捨てない』 2022年9月18日

 牧師 高橋勝義

〔出エジプト17:1~7〕
荒野の旅を続けるイスラエルの民は、レフィディムという場所にやってきました。しかしそこには飲み水がなく、モーセは「水を与えよ」と民に詰め寄られ、今にも石で打ち殺されそうになり、主に叫びます。すると主は、「ナイル川を打ったあの杖を手に取り、その杖で岩を打てば、岩から水が出て、民はそれを飲む」と語られ、モーセはイスラエルの長老たちの目の前で、そのとおりに行いました。彼らは渇きで死ぬかもしれないという不安から、昼は雲の柱、夜は火の柱に導かれてきたこと、エジプトの追手の前で海が分かれ、海の底を歩いて対岸に渡ったこと、苦い水を甘くしていただいたこと、また天からのパンで養われていることなど、神がともにおられることをすっかり忘れ、「主は私たちの中におられるのか、おられないのか」と、モーセに詰め寄ったのです。これは神を試みたともいえる出来事でした。

私たちも、様々な困難や問題に会うと「神は本当にいるのだろうか…」とつぶやいてしまいます。そのあなたに、すべてをご存知の神は、「わたしは近くにいれば、神なのか。─主のことば─遠くにいれば、神ではないのか。人が隠れ場に身を隠したら、わたしはその人を見ることができないのか。─主のことば─天にも地にも、わたしは満ちているではないか。─主のことば─(エレミヤ23:24,24)」と問いかけておられます。それは、信仰の歩みは人間の五感に頼るのではなく、神のみことばに堅く立って歩むことにある、と神が私たちに促しているからです。神はあなたを決して見捨てることがないお方です。

「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます(マタイ28:20)」