牧師 高橋勝義 |
〔出エジプト16:22~36〕
約束の地をめざし荒野を進むイスラエルに、主はモーセを通して「見よ、わたしはあなたがたのために天からパンを降らせる。民は外に出て行って、毎日、その日の分を集めなければならない。これは、彼らがわたしのおしえに従って歩むかどうかを試みるためである。六日目に彼らが持ち帰って調えるものは、日ごとに集める分の二倍である。」と語られました。そして六日目の朝、二倍のパンを集めた彼らに、モーセは「明日は全き休みの日、主の聖なる安息である。焼きたいものは焼き、煮たいものは煮よ。残ったものはすべて取っておき、朝まで保存せよ。」と主のことばを告げました。七日目の朝、取っておいたパンは、主の約束どおり、臭くもならず、虫もわかなかったのです。
しかし七日目にも集めに行った者がおり、主はモーセに「あなたがたは、いつまでわたしの命令とおしえを拒み、守らないのか。心せよ。主があなたがたに安息を与えたのだ。」と言われました。このように、主のことばを軽んじるイスラエルでしたが、神は忍耐をもって彼らを導き続けました。後の日にソロモン王が「主は約束どおり、イスラエルの民に安住の地を与え、しもべモーセを通してお告げになった良い約束はみな、一つも、地に落ちることはなかった(Ⅰ列王記8:56)」と、神の約束は真実であることを証ししているとおりです。
神は、決して、偽ることがないお方です。聖書は、私たちが信じるイエス・キリストについて「私たちが真実でなくても、キリストは常に真実である。ご自分を否むことができないからである。(Ⅱテモテ2:13)」と証ししています。
「この方(キリスト)に信頼する者は決して失望させられることがない(Ⅰペテロ2:6)」