牧師 高橋勝義 |
聖書は「順境の日には幸いを味わい、逆境の日にはよく考えよ。これもあれも、神のなさること。後のことを人に分からせないためである。」(伝道者の書7:14)と語っています。 順境の時は、神に感謝し喜びながら歩み、逆境の時は、自らの歩みを顧みるように諭しているのです。同時に「これもあれも、神のなさること」とあるように、すべては神のご支配の中にあることを私たちに教えています。
人生を振り返ると、うまくいったことよりもその逆でうまくいかず、思うようにならなかったことのほうが多かった気がします。そして、人はうまくいっている順境の時には有頂天となって「神を忘れ」、うまくいかない逆境の時には「どうして神はこのような理不尽を許すのか」とつぶやいてしまうのです。さらに世界中で起きている様々な悲惨なできごとに、つい「神は本当におられるのか」という思いさえ沸いてきてしまいます。 また神が、「後のことを人に分からせないためである。」と私たちに未来を教えて下さらないのは、あれこれ心配し、思い煩うのをやめて、私たちのすべてをご存じでこの世界をご支配しておられる全能のお方を見上げ、神に信頼して生きることを願っておられるからです。
順境の時も、逆境の時も、神は私たちを片時も忘れてはいません。
それどころか、私たちの将来について「わたし自身、あなたがたのために立てている計画をよく知っている─主のことば─。それはわざわいではなく平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるものだ。(エレミヤ29:11)」と約束してくださっています。
このような素晴らしい約束を用意しておられる愛の神を信じて歩みましょう。