牧師コラム 『インマヌエル』 2017年12月10日

牧師 高橋勝義     

 今から約2700年前、預言者イザヤは、「主みずから、あなたがたに一つのしるしを与えられる。見よ。処女がみごもっている。そして男の子を産み、その名を『インマヌエル』と名づける。(イザヤ7:13)」とまことの神から託された言葉を語りました。
 『インマヌエル』とは、「神は私たちとともにおられる」という意味です。
 天地万物を創造され、人間をも造られたお方は私たちを愛し、私たちと関わりを持ち、共に歩んでいきたいと思っておられるまことの神です。ところが当の私たちは、この神に近づくすべを知らず、それどころか神から離れ、自分勝手な歩みをしています。
 しかし、そんな私たちも、圧倒的な大自然の美しさを見る時、また緻密で想像をはるかに超えた人体の仕組みを知る時、これらを設計されたお方がいるのではと感じます。
 こんなちぐはぐな私たちを神はあわれみ、神と人との隔ての罪を取り除くために、神のひとり子イエス・キリストをこの世に遣わされました。これがクリスマスです。
 神と人とを隔てる罪を、神はイエスに負わせ、十字架で処罰しました。
 神は、このイエスを信じ、罪ゆるされた者とともに歩んでくださるのです。
 十字架は、まことの神の愛のしるし『インマヌエル』なのです。
 イエスの弟子ヨハネは、「これらのことが(聖書に)書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、あなたがたが信じるため、また、あなたがたが信じて、イエスの御名によっていのちを得るためである。(ヨハネ20:31)」と語っています。
 友が遠くから訪ねて来てくれることは、とても嬉しいことで、積もる話が尽きず、一晩中、語り合うことでしょう。ならば、天からあなたのもとに来られたイエス・キリストと語り合ってみませんか。
 イエス・キリストは、あなたを待っておられます。