牧師 高橋勝義 |
話し上手な人は、他人の話を聞くのも上手とよく言われています。
しかし、聞き上手が、必ずしも、相手の真意を正しく理解できているどうかまでは分かりません。ここが肝心なところです。
イスラエル民族の指導者たちは、イエス・キリストの話を聞きに出かけて行きました。その彼らに対し、イエス・キリストは、彼らが言葉巧みにはぐらかすので、『聞き方に注意しなさい(ルカ8:18)』と警告するのです。
なぜなら、まことの神の前では、『隠れているもので、あらわにならぬものはなく、秘密にされているもので、知られず、また現れないものはない(ルカ8:17)』からです。
まことの神の御言葉を聞くという事は、神が自分に何を語っておられるのか、真摯に向き合い、その神に信頼し、従う歩みをすることなのです。
そうした神に従う日々の暮らしの中で、人は、神の愛と恵みを味わい知るのです。
そして、これら一つ一つの積み重ねが、やがては、大きな祝福へとなっていくのです。
では、具体的にはどうすればよいのか。預言者イザヤは、まことの神の思いをこう語ります。「いと高くあがめられ、永遠の住まいに住み、その名を聖ととなえられる方が、こう仰せられる。『わたしは、高く聖なる所に住み、心砕かれて、へりくだった人とともに住む。へりくだった人の霊を生かし、砕かれた人の心を生かすためである。(イザヤ57:15)』」
つまり、心砕かれ、へりくだることこそが、神の御言葉を聞く時の姿勢なのです。
心砕かれ、へりくだるとは、神の前に、自分の弱さ・無力さ・足りなさを素直に認め、神に助けを求めることです。そうすれば、神が、へりくだった人の霊を生かし、砕かれた人の心を生かして下さるのです。
この約束が、あなたの中で大きな力になるのです。
【お詫びと訂正】
2017年5月28日の「牧師コラム」で「石巻出身の漫画家、石ノ森章太郎の代表作に『仮面ライダー』があります。」と記載しました。
石ノ森章太郎氏の出身地は、「登米市である」との指摘を受け、確認したところ、確かに「登米市」でした。しかも、登米市には、「石ノ森章太郎ふるさと記念館」があることも分かりました。
私の思い込みで、間違ったことを記載し、誠に申し訳ありません。
ご指摘して下さった方に、心から感謝します。