2017年10月5日 バイパス東仮設支援 第170回

 日時:2017年10月5日(木)
場所:バイパス東仮設
参加者:11名
奉仕者:仙台教会:8名、 石巻教会:1名

 秋の深まる三陸道を走り抜けて石巻稲井の仮設につく頃、穏やかな秋風が麦畑を吹き渡っていました。集会所では、参加者の方々が集まって、わたしたちを待っていてくださいました。そんな中、風邪が長引いている方、早朝から牡蠣剥きの仕事についている方などお休みの方々のことが案じられました。
 早速、今日のクラフト「ポシェット」作りに取り掛かりました。10月と11月、2回に渡って行なうことになっています。秋らしい茶色や深緑の葉っぱの模様の生地、そして幾何学模様2種類から選んで頂きました。今回も4台のミシンを使ったことで、作業が早く出来るようになり、約2時間かけて今日の工程が終了しました。残りは、家での宿題となりました。出来上がりが楽しみです。
 集中して縫い物をした後は、コーヒータイムで、ほっと一息ついていただきました。
 その後、スウェーデン人「レーナ・マリア」さんについてのお話しを聞いて頂きました。生まれながら、両腕欠損、左脚が右足の半分の長さしかないという原因不明の障害を負って生まれてきたレーナさん。まず、CDでその美しい歌声を聞いていただきました。
 レーナさんは、「たとえ腕がなかろうが、人には家族が必要だ」と言う両親のもと、愛情いっぱいの家庭で育てられました。また小さい時から教会の聖歌隊で歌い、大学では音楽を専攻し、卒業後はゴスペル・シンガーとして活躍しています。お母さんはこう言っています。「レーナは、時々、少し不便だと言うことはありましたが、自分の体の障害のために、悲しんだり、落ち込んだりしたことは一度もありませんでした。町や公園に出かけても、堂々と誇らしそうに歩いていました。・・・彼女を見ていると、自分が小さな問題で不満を言ったり悩んだりするのが恥ずかしくなると多くの方々から言われてきました。これは、初めから神様がレーナと共にいて下さりあの子を支え、生きる力と喜びをくださったからです…娘を通じて、神様は、すべての人は等しい価値があるという真理を教えてくださいました。」
 「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」 イザヤ43:4
 最後にみんなで、御言葉を読み、「アメージング・グレース」を歌いました。大きな声が集会所に響きました。
 この支援のために祈りと尊い捧げものを持って支えてくだっている兄姉に神様の祝福が豊かにありますように。心から感謝して。                      (吉田真知子)