牧師コラム 『悔い改めの実』 2017年2月12日

高橋 勝義 牧師


収穫を迎えた時、苦労して育て来た農家や漁業の人たちには、
言葉に表せない喜びがこみ上げてくるのではないでしょうか…。
農業や漁業に限らず、人は、何かを成し遂げるために、日々努力を重ねます。
そして、その実を見る時、喜びと共に充実感・満足感・達成感に満たされ、
生きていて本当に良かったと思うことでしょう。

バプテスマのヨハネという人は、創造主を神と信じているイスラエル人に向かって、
『悔い改めにふさわしい実を結びなさい』(ルカ3:8)と命じました。
なぜ、このように命じたのか。
それは、人々が、「自分たちの祖先であるアブラハムの立派な信仰」にあぐらを
かいていたからです。
アブラハムの信仰で、自分も救われると考え、
神の教えを無視して歩んでいたのです。
そこで、バプテスマのヨハネは、人々に罪の悔い改めを迫ったのです。
罪の悔い改めとは、自分が神から離れた歩みをしていることを認めて、
神の教えに聞き従う決心をすることです。神の教えとは、聖書の言葉です。

この悔い改めの歩みをする者は、「御子のかたち」(ローマ8:29)、
すなわち、イエス・キリストに似る者に変えられていくのです。
イエス・キリストが、人々を愛されたように、キリストの愛を届ける人に
変えられるのです。これが、悔い改めの実です。