栗原 延元牧師 |
この絵を見て下さい。3名の人物が木立の中を歩いています。
真中の白い衣の人を二人の人が囲みながら道を進んでいます。
白衣の人物が右手を挙げながら両隣の人物に何かを説き明かしている様子です。
この絵はルカの福音書24章13~35節をもとに描かれた、
エマオ途上の復活の主イエスの旅行(たびゆき)です。
中央白衣の人物は復活の主イエス。
その両脇はイエスの弟子達で、一人の名はクレオパです。
彼らはイースターの日にエルサレムから11km余り離れた
エマオという村に行く途中でした。
道々彼らはエルサレムで起こった出来事について話し合ったり、
論じたりしていました。
そのうちにイエス自身が近づいて彼らと共に道を歩き始めたのです。
<しかし、彼らの目はさえぎられていて、イエスだとはわからなかった。>(ルカ24:16)
目がさえぎられるとは視力を失ってしまったことではありません。
死んだ人がよみがえる事はあり得ないという既成概念に捉われてしまっていたので、
イエスだとはわからなかったのでしょう。
11kmを徒歩では3、4時間はかかるでしょう。
この間、白衣の人物はモーセ及び全ての預言者から始めて、
聖書全体の中でイエスについて書いてある事柄を彼らに説明したのです。
この旅行の様子を描いたのがこの絵です。
サドカイ人は復活は無いと主張していました。
イエスの弟子達は既成概念に捉われていて、そばに復活の主イエスが
共に旅をしておられたのにもかかわらず復活のイエスを受け入れることは
できませんでした。
柔らかい心でイエスのことばを信じて歩みましょう