牧師コラム 『わたしの家はすべての民の祈りの家』 2016年2月14日

IMG_8506  栗原 延元牧師

いちじくの木は、ユダヤ民族の象徴です。
自分が栽培しているいちじくの木の下にすわる事は
イスラエルの平和と繁栄を示すことであったと
聖書辞典(いのちのことば社)は記しています。

今日の聖書箇所は一読しますと、イエスの行動が腑に落ちないようにみえます。
いちじくのなる季節ではなかったのに、葉が茂っているばかりで実がないので、
そのいちじくの木を枯らしてしまうのですから。

<今後いつまでもだれもおまえの実を食べることのないように>(マルコ11:14)と
その木に言うのです。

これはイエスが人間以外の対象物において現された唯一の審判の奇跡です。
エルサレムのユダヤ教の指導者たちは、職業的宗教という葉を繁栄させていました。
しかし、彼らは義の実を結んではいません。彼らの活動の中心であるエルサレムの神殿は
利権、利得がとびかう市場と化していました。
強盗の巣とイエスは嫌悪しました。
イエスは宮を本来の姿に戻そうとしたのです。
そして言われたのです。
≪わたしの家は、すべての民の祈りの家と呼ばれる。≫(マルコ11:17)