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「ホサナ。祝福あれ。主の御名によって来られる方に。祝福あれ。
いま来た、われらの父ダビデの国に。ホサナ。いと高き所に。」(マルコ11章9~10節)
イエスのエルサレム入場は大ぜいの人々の歓声の叫びの中に行われました。
その叫びのことばがマルコ11章9、10節です。
「ホサナ」とは「今、お救い下さい」のヘブル語の音訳です。
神の国をもたらすイエスへの期待が高まっていました。
このエルサレム入場に際してイエスが用いられたのは、馬ではなく、ろばでした。
しかも「ろばの子」でした。
軍馬に乗って威風堂々と入場したのではなく、借りて来た「ろばの子」に乗って
エルサレムに入場したのです。
これはゼカリヤ書9章9節が預言しているメシヤの姿なのです。
王なるメシヤ(キリスト)は柔和で、ろばの子に乗られてエルサレムに来られるのです。
それは、「平和」をもたらす王に相応しい乗物なのです。
山上の垂訓の中で、
「平和をつくる者は幸いです。その人は神の子どもと呼ばれるからです」(マタイ5:9)と
語られたイエスは、みずから範を垂れて平和をつくる者として最後の一週間を過ごすのです。
この地上の平和の基なる神との平和をつくるために。