牧師コラム 「らしんばん」 2015年10月18日

IMG_8506  栗原 延元牧師

「クリスチャン」とは初代教会(アンテオケの町の信徒たち)に
集う人々につけられたあだ名です。
それには少々軽べつの意が含まれています。
何事にも関わらず、アンテオケの町の信徒たちは、
「キリストのおかげです」と言っていたからです。
彼らは、キリストの弟子として暮していたのです。

今日学びますマルコ9章38~50節には、
イエスの弟子たる者に対する教訓が語られています。
まず弟子は他の人に対しては寛大に、自己に対しては厳格に、
という内容です。
この姿勢は、言うに易しく行うに難しいことです。
人はみな、自分に甘く、他人に厳しくなるのです。
このようなところからなかなか抜けられないのです。

キリストの最初の12弟子たちもそうでした。
イエスが捕えられる直前まで、彼らは仲間内で、
誰が一番偉いかを論じていたのです。
まさしくこれは自分に甘く他人に厳しい評価を下すところから
生じる議論です。
このような彼らが、なぜ他の人のために人生を捧げることができるように
変わっていったのかは大いに興味あるところです。

そのように人を変えるのが、隠された奥義としての
神の知恵(イエス・キリスト)です