栗原 延元 牧師 |
聖書は真実な書物です。
旧約聖書は神の選びの民イスラエルが約四百年もの間
エジプトの奴隷であった事を伝えます。
新約聖書には、初代教会の指導者であった
ペテロ、ヨハネ、パウロたちの隠しておきたい失敗、
思い違いや誤りを正直に書き残しています。
そう云えばクリスチャンとは、十字架で死んだイエスを救い主(キリスト)と
信じ仰ぐのですから変わった人達であると言われ続けてもいます。
しかしイエスの生涯に起こった受難の死と復活が、
実際に無かったならばキリスト教は存在しません。
イエスは最も重要な、ご自身の受難と復活を前もって三度予告しています。
この予告の内容をいずれの場合も弟子達は理解できませんでした。
マルコの福音書を読んでいきますと、弟子たちはイエスの種まきのたとえ話も分かりません。
湖上を歩くイエスを見て幽霊と勘違いしてしまいます。
イエスの弟子たちの理解力の鈍さ、また人格的な欠陥(ペテロはおっちょこちょい、ヨハネの気性の荒さ)も見られます。
イエス・キリストは本当に素晴らしい教育者です。
このようなガリラヤ湖の漁師たちを、人間をとる漁師に育て上げたのですから。