今日のメッセージ 『神の前に襟を正す』 2025年6月22日

 牧師 高橋勝義

〔民数記16章1~35節〕

 約束の地を目前にしながらもイスラエルは不信仰の結果、神の怒りを招きますが、モーセのとりなしで荒野で四十年を過ごすこととなりました。そのような中、レビ族のコラとルベン族のダタンとアビラムおよびオンは、族長や名のある者たち二百五十人と共謀し、モーセとアロンに、「あなたがたは分を超えている。全会衆残らず聖なる者であって、主がそのうちにおられるのに、なぜ、あなたがたは主の集会の上に立つのか」と言いがかりをつけたのです。これを聞いたモーセは、御前にひれ伏し、コラとそのすべての仲間に、「火皿を取り、明日、主の前でその中に火を入れ、その上に香を盛りなさい。主がお選びになるその人が、聖なる者である。レビの子たちよ、あなたがたが分を超えているのだ。」と告げました。そして神は、コラに属するすべての者の足もとの地面を割き、彼らは地中に、また、香を献げていた二百五十人も焼き尽くしました。彼らは指導権を握ろうとしたのですが、しかし、これは神の主権に立ち入るという大きな罪を犯したのです。

 聖書は「人はみな、上に立つ権威に従うべきです。神によらない権威はなく、存在している権威はすべて、神によって立てられているからです。(ローマ13:1)」と語りますが、世の中は理不尽だらけで日々葛藤の連続です。しかし、「神の御前にあらわでない被造物はありません。神の目にはすべてが裸であり、さらけ出されています。この神に対して、私たちは申し開きをするのです。(ヘブル4:13)」と語られているとおり、「神は、人の行いに応じて報いをし、それぞれをその道にしたがって取り扱われる(ヨブ34:11)」お方です。

 ですから、私たちも主の御前に自らの襟を正して、日々忠実に歩んで行きましょう。