牧師 高橋勝義 |
〔民数記13章1~33節〕
約束の地カナンを目前にしたパランの荒野で、主はモーセに、イスラエル十二部族の族長12人をカナンへ偵察に遣わすように命じられました。四十日後、偵察隊が戻ると、彼らはモーセに、「あなたがお遣わしになった地は確かに乳と蜜が流れています。これがそこの果物です。ただ、その地に住む民は力が強く、その町々は城壁があって非常に大きく、アナク(巨人)の子孫を見ました。」と報告しました。その時、カレブがモーセの前で、不安でざわつく民を静めて、「私たちはぜひとも上って行って、そこを占領しましょう。必ず打ち勝つことができます。」と言いましたが、他の偵察隊の族長たちは「あの民のところには攻め上れない。あの民は私たちより強い。」と悪く言いふらしました。その地の人々は、背が高く、自分たちはバッタのように見えるだろうと思ってしまったからでした。しかし、これは事実ではありません。彼らは不安と恐れに支配され、神がどのように自分たちを導いて来られたのか、その御業をすっかり忘れ、神を信じる信仰が働かなかったのです。
同様に、私たちも様々な問題や困難に遭う時、まだ何も起こっていないのに、あれこれ考え、先を思い煩ってしまいます。曇りメガネでは、ぼやけて何も見えないように、問題や苦難にばかりに気を取られ、神のご支配の中にいることを見失ってしまいます。イエス様は、ご自身に助けを求めて来た人たちに「あなたの信仰があなたを救ったのです」(ルカ18:42)と語っています。あなたは、様々な問題や困難の先に何を見ていますか。ここが信仰の分岐点です。
「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。(Ⅰペテロ5:7)」
牧師 高橋勝義