今日のメッセージ 『神のすべて武具を身につけよ』 2024年11月10日

 牧師 高橋勝義

〔民数記1章1~46節〕

 イスラエルはエジプトでの過酷な奴隷生活から、神の恵みとあわれみによってモーセに導かれ救い出されました。そしてシナイ山の麓で、神の幕屋を完成させ、神の民としての掟と定めを与えられたのです。この時、エジプトを出てからすでに2年の月日が流れていました。

 エジプトを出る時のイスラエルは、女、子どもを除いて、徒歩の壮年男子は約六十万人でした(出エジプト12:37)が、この時、神がモーセに二十歳以上の戦に出られる人数を調べさせると、六十万三千五百五十人でした。このようにして約束の地に向かう民を整えられたのです。

 さて、聖書は私たちが戦う相手について「身を慎み、目を覚ましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、吼えたける獅子のように、だれかを食い尽くそうと探し回っています。(Ⅰペテロ5:8)」と語り、警告しています。では、私たちは戦うための武器を何も持たずに「悪魔」と戦うのでしょうか。そんなことはありません。神は悪魔の策略に対して堅く立つことができるように、神のすべての武具を身に着けることを命じています(エペソ6:11)。

 それは、腰に真理の帯を締め、胸には神の承認という胸当てを着け、足には平和の福音を伝えに行くための靴をはき、手にはサタンの誘惑の火矢を防ぐ信仰の盾を、頭には主の十字架による救いのかぶとを、そして御霊の剣である神のことば(聖書)を握るのです。

 自分の力に頼らず取り、どんなときにも御霊によって、すべての聖徒のために、ひたすら祈り、信仰の戦いを戦うのです(エペソ6:14~18)。

 同時に、この時、主があなたがたを赦してくださったように、互いに赦し合う愛を身に着けることを忘れてはなりません。愛は結びの帯として完全だからです。(コロサイ3:12~14)