牧師 高橋勝義 |
〔レビ記14章1~57節〕
レビ記14章では、祭司がツァラアトの患部が治っていることを確認した後、その人のきよめをどのように行なうかが記されています。また、イスラエルが約束の地カナンに入り、所有しようとする家にツァラアトに冒された箇所があったならば、どのように対処すべきかについても記されています。ツァラアトが完治した、と祭司の宣言を受けることはとても重要です。
この宣言によって、人々の不安や恐れは取り除かれ、何よりもツァラアトに冒された者の日常生活と社会生活が回復されるからです。また、家についても、安心して住めるだけではなく、近隣の人々との交流、出入りが可能になるからです。
聖書は「あなたがたの咎が、あなたがたと、あなたがたの神との仕切りとなり、あなた方の罪が御顔を隠させ、聞いてくださらないようにしたのだ(イザヤ59:2)」と語っています。これは、神と私たちの関係が絶縁状態であることを示しています。しかし、神はメシアであるイエス・キリストを遣わし、私たちとの関係を回復する道を備えてくださいました(使徒3:20)。それは、神との仕切りとなっている咎(罪)を取り除くために、イエス様が十字架上でご自分のいのちをささげ、罪を取り除くいけにえとなってくださる、という道でした(ヘブル9:26)。この十字架が、私の罪のためであると信じる時、「敵であった私たちが、御子の死によって神と和解させていただいき(ローマ5:10)」、神との絶縁状態から私たちを回復させるのです。つまり、聖霊をいただいた私たちは霊的に死んでいた状態から、創造の初めの状態に戻り、神を「アバ、父」と呼ぶことのできる関係になったのです(ローマ8:15)。
私たちは「主イエス・キリストとの交わりに入れられたのです」(Ⅰコリント1:9)