今日のメッセージ 『貪欲に警戒しなさい』 2024年2月18日

 牧師 高橋勝義

〔レビ記5章14節~6章7節〕

 今日の聖書個所は、三つの罪について扱っています。一つは主へのささげ物に関して気づかずに罪を犯したなら、代償のささげ物に五分の一を加え、償いとして傷のない雄羊一匹を祭司のところに連れて行く。二つ目は主の戒めの一つでも自覚せずに、または気づかずに犯した場合には、過失の代償として傷のない雄羊一匹を祭司のところに連れて行く。三つ目は、盗み、横領、着服、詐欺によって損害を被らせた場合、それらすべてを返し、さらに五分の一を加えて支払った上で、代償として傷のない雄羊一匹を主への代償のささげ物として祭司のところに連れて行く。祭司は、それぞれに宥めを行ない、そして彼は赦される。

 代償とは、他人に与えた損害の償いとして、それに相応するものを支払うことです。神が代償のささげ物を求められたのは、私たちの内に潜む貪欲がさまざまな問題を引き起こしてしまうことを気づかせ、自らの心を吟味するように教えるためでした。

 イエス様は「どんな貪欲にも気をつけ、警戒しなさい。人があり余るほど持っていても、その人のいのちは財産にあるのではないからです。(ルカ12:15)」と語りました。それは、豊かになることが幸せだと考えている私たちに対し、「永遠のいのち」こそが最も大切であることを教え諭すためなのです。では、なぜ貪欲に警戒しなければならないのでしょうか。貪欲が私たちの心を曇らせ、私たちを肉の欲、目の欲、暮らし向きの自慢へと走らせ、不正なむさぼりを引き起こしてしまうからです。

 「その悪しき者が質物を返し、かすめた物を償い、不正を行わず、いのちの掟に従って歩むなら、彼は必ず生き、死ぬことはない。」(エゼキエル33:15)