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〔出エジプト30章1~21節〕
アロンとその子らの祭司任職式に続き、神は香をたくための祭壇を作るように命じます。アロンはその祭壇で、朝に、夕べに、代々にわたる主の前の常供の香のささげ物、神への祈りの香をたくのです。さらにアロンは年に一度、この祭壇の角の上で宥めを行います。
次に、神はモーセにイスラエルの子らの人数を調べるように命じ、登録された者は、富む者も貧しい者も決められた額を自分のたましいの償い金、主への奉納物として納めなければならない、と命じます。これは、彼らの登録にあたり、わざわいが起こらないようにするためであり、神は「あなたがたのたましいに宥めがなされたことに対する、主の前での記念となる」と言われました。
最後に神は洗盤とその台を青銅で作るように命じます。祭司たちが会見の天幕に入るときには、洗盤の水を浴び、主への食物のささげ物を焼いて煙にする務めのために祭壇に近づくときにも、手と足を洗い、死ぬことのないようにするためでした。
神はモーセに、進んで献げる心のある人から、わたしへの奉納物を受け取らなければならないと告げています(出エジプト25:1)。進んで献げる心とは、神の愛と恵みに感謝し、喜んで献げる心のことです。また神は「十分の一をことごとく、宝物倉に携えて来て、わたしの家の食物とせよ。こうしてわたしを試してみよ。─万軍の主は言われる─わたしがあなたがたのために天の窓を開き、あふれるばかりの祝福をあなたがたに注ぐかどうか。(マラ3:10)」とも語っています。すべては、神のもの(ヨブ41:11)だからです。
私たちは神のものを頂いて、日々、生かされています。このことを自覚し、心から神への感謝と喜びをもって、神のものは神にお返ししましょう。(マタイ22:21)