牧師コラム 『主があなたとともにおられる』 2020年12月13日

牧師 高橋勝義

ゲラルの地を離れたイサクは井戸をめぐる争いも一段落し、平穏な日々を送っていました。そこに突然ゲラルの王アビメレクが、友人アフザテと軍の長ピコルを伴いやって来たのです。驚いたイサクは、今なぜ追い出した自分の所に、王がやって来たのかと尋ねます。
すると思いもよらない、答えが返ってきました。それは「互いに相手に手出しせず、害を加えない」という盟約をイサクと結びたい、というものでした。なぜなら、「私たちは、主があなたとともにおられることを確かに見たからだ」(創世記26:28)と言うのです。というのも、アビメレク王たちは、イサクがゲラルの地で収穫が百倍にもなる神の祝福を得ていたこと、更に今この新しい地でも神に祝福されている姿を見て恐れを抱いたからです。
両者は互いに誓いを交わし、王たちは平和のうちに帰途につきました。

クリスマスは神のひとり子イエス・キリストがこの世に来て下さった喜びの時です。

聖書には、キリストは処女より生まれること、そして『インマヌエル』(訳すと『神は私たちとともにおられる』という意味です)と呼ばれることが預言されていました。
このお方がイサクとともにおられ、彼を祝福し続けたように、あなたを祝福するために、人となってこの世に来られたのです。このお方イエス・キリストが「すべて疲れた人、重荷を負っている人はわたしのもとに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。(マタイ11:28)」と、今日もあなたを招いておられます。

この招きとは、イエス・キリストを罪からの救い主と信じることです。その時、あなたの心にイエス・キリストが入ってくださり、祝福の扉が開かれるのです。