牧師コラム 『イエスはキリストか』 2019年9月22日

牧師 高橋勝義

私たちの名前は親の思いや期待が込められて名付けられているものです。
ところで、「イエス・キリスト」というお方の名前はどうなのでしょうか…。

今から約2000年前、イエス様の父となったヨセフは、御使いから「マリアは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方こそ、ご自分の民をその罪から救って下さる方です(マタイ1:21)」と、告げられます。そして両親はその通りに「イエス」という名を付けました。この神のひとり子の名前「イエス」は、ヘブル語の「ヨシュア」をギリシャ語読みにした名前で、「主は救い」という意味です。
では、「キリスト」の意味は何でしょうか。これはヘブル語の「メシヤ」をギリシャ語読みにしたのが「キリスト」で、「油注がれた者、救い主」という意味です。

イエス・キリストの弟子ペテロは、「あなたは生ける神の子キリストです(マタイ16:16)」と告白しています。これは、ペテロの信仰告白なのです。
しかし、キリストを否定する者たちが現れたために、ヨハネは「偽り者とは、イエスがキリストであることを否定する者でなくてだれでしょう。御父と御子を否定する者、それが反キリストです。(Ⅰヨハネ2:22)」と注意を促す手紙を書いたのです。

イエス・キリストは、「まことに、まことに、あなたがたに言います。わたしのことばを聞いて、わたしを遣わされた方を信じる者は、永遠のいのちを持ち、さばきにあうことがなく、死からいのちに移っています。(ヨハネ5:24)」と約束されました。

キリストを否定するということは、この素晴らしい約束を失うことになるのです。

このお方は、確かに罪からの救い主、人生の主である「キリスト」なのです。