牧師コラム 『モーセ物語~その2』 2019年9月29日

牧師 栗原延元

イスラエルの民族の父祖は「アブラハム」ですが、建国の父は「モーセ」です。イスラエルの国の月の始まり、年の始まりに、過越の祭りが行われます。このときに各家庭で行うべき事とその行事の意味することが、出エジプト記12章に詳述されています。大変重要な章句なので長くなりますが下に引用します。
「その夜、わたしはエジプトの地を巡り、人をはじめ、家畜に至るまで、エジプトの地のすべての初子を打ち、また、エジプトのすべての神々にさばきを下そう。わたしはである。あなたがたのいる家々の血は、あなたがたのためにしるしとなる。わたしはその血を見て、あなたがたの所を通り越そう。わたしがエジプトの地を打つとき、あなたがたには滅びのわざわいは起こらない。この日は、あなたがたにとって記念すべき日となる。あなたがたはこれをへの祭りとして祝い、代々守るべき永遠のおきてとしてこれを祝わなければならない。」(出エジプト記12:12~14)

神がエジプトの地を打たれたとき、イスラエルの家々には滅びのわざわいが及びませんでした。神のこの審きによって、イスラエルの民はエジプトから出て行くことが出来たのです。奴隷状態から解放されたのです。このことは罪から解放するイエスの救い主のみわざにつながるのです。