牧師コラム 『主イエスと子どもたち』 2016年6月5日

IMG_8506  栗原 延元 牧師

〈そしてイエスは子どもたちを抱き、彼らの上に手を置いて祝福された〉(マルコ10:16)。
主イエスの子どもたちへの愛があふれて出ている行為です。

しかし、イエスの弟子たちは、子どもたちを叱るのです。
そして神の国の真理を語ります。

〈神の国は、このような者たちのものです。まことに、あなたがたに告げます。
子どものように神の国を受け入れる者でなければ、決してそこに、入ることはできません。〉

子どものようにとは、自分を飾らないという事でしょうか。
ありのまま、そのままで、赤ちゃんはお母さんやお父さんに自分の身をゆだねます。
お母さんは、赤ちゃんに「ご褒美」としてお乳を与えません。
なぜなら、ご褒美は、立派な良い行為に対する報酬として与えられるものだからです。

神の国は、イエスを神と信じる者に恵みの賜物として与えられるものです。
人間の良い行いの報酬としてではありません。
主イエスの弟子たちは、この時、まだ恵みとは何たるかを知りませんでした。
彼らは、自分たちの中で誰が一番偉いかを論じ合っていたのです。
この彼らに子どもたちから学べと主は語るのです。