今日のメッセージ 『希望~世に打ち勝ったイエス様~』 2024年10月13日

 牧師 高橋勝義

《教会開設10周年記念礼拝》

〔ヨハネ16章29~33節〕

 弟子ユダの裏切りにより捕らえられ、無実の罪で十字架にかけられると分かっていたにもかかわらず、イエス様は「世にあっては苦難があります。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝ちました。(ヨハネ16:33)」と語られました。では、なぜ、死を目前に自覚しながら「わたしはすでに世に勝ちました」と語られたのでしょうか。

 それは、「彼らは人の子をむちで打ってから殺します。しかし、人の子は三日目によみがえります。(ルカ18:33)」と語っておられた通り、十字架の上で死なれ、葬られ、しかし三日目によみがえられるからでした。イエス様のよみがえりは、主を信じるすべての人のよみがえりの先がけであり、その保証なのです(Ⅰコリント15:20)。

 しかし、弟子たちはイエス様にお会いしても、尚そのよみがえりを信じられずにいたため、イエス様は彼らの前で魚を食べ(ルカ24:43)、また、信じようとしないトマスには、手の釘の跡と脇腹の槍の跡を見せて、指を入れるようにと促されたのです。(ヨハネ20:27)。

 イエス様が「わたしはすでに世に勝ちました」と語られたのは、死を打ち破り、私たちを新しく生まれさせ、生ける望みを与えてくださるからです(Ⅰペテロ1:3)。つまり、イエス様の復活にこそ、永遠のいのちへの希望があるのです。この希望は、「もしあなたの口でイエスを主と告白し、あなたの心で神はイエスを死者の中からよみがえらせたと信じるなら、あなたは救われる(ローマ10:9)」とあるように、イエス様を信じることから始まります。

 イエス・キリストがよみがえられたのは、私たちが主を罪からの救い主と信じることによって、すべての罪が赦され、神と和解し、私たちを天国に招き入れるためなのです。