今日のメッセージ 『キリストの愛から引き離すものは何ですか』 2025年1月12日

 牧師 高橋勝義

〔民数記4章1~49節〕

 神は、会見の天幕で神聖な仕事を託されたレビ人について、「三十歳以上五十歳までのすべての者」と定められました。祭司の役目は、神と人との仲介者として、聖所の儀式といけにえ奉献であり、レビ人の役目は聖所の組み立て、またすべての器具の運搬と管理、さらに祭司の働きを補佐する職務を担っていました。神の聖さを汚すことなく、任務を忠実に果たし、すべての働きを全うするには、健康な体と成熟した一定の能力が必要故の年齢制限です。

 さて、キリストを信じる信仰により、神の子どもとされ、今や祭司としての働きを託されている私たちも健康には気を配ります。では、たましい(霊)の健康についてはどうでしょうか。聖書は「私たちは落胆しません。たとえ私たちの外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされています。(Ⅱコリント4:16)」と語ります。確かに、肉体は年々衰えますが、内なるたましいは、日々新しくされていくというのです。その鍵は、「キリストのうちにあるなら(Ⅱコリント5:17)」です。しかし、キリストの愛が十分に分からない私たちは「みな自分自身のことを求めていて、イエス・キリストのことを求めてはいません(ピリピ2:21)」。様々な困難の中で自分の弱さの中に働いてくださる神の愛を知った使徒パウロは、「だれが、私たちをキリストの愛から引き離すのですか(ローマ8:35)」と告白しています。確かに、この世には、魅力的なものがたくさんあります。また、私たちの中にもこの世のものを追い求める心があります。しかし、それらは、いずれ消えてなくなります。

 キリストは、あなたが苦しみや困難のただ中にあるとき、いつも、あなたのそばにいて、励まし、助け、力を与えてくださる愛のお方です。この愛が分かるように、祈りましょう。