牧師コラム 『実を結ぶ人生』 2017年9月24日

牧師 高橋勝義

 ヘレン・ケラーは、「希望は、人を成功に導く信仰である。希望がなければ何事も成就しない。」と語ったそうです。
 では、成功に導く希望とは、何でしょうか。
 イエス・キリストは、種まきのたとえを話されました。
 道端に落ちた種は、人に踏みつけられ、鳥が食べてしまいました。
 岩地に落ちた種は、芽を出すが、水分がないので枯れてしまいました。
 いばらの中に落ちた種は、いばらも一緒に芽を出すので、いばらにふさがれてしまいました。
 良い地に落ちた種は、百倍の実を結びました。
 このたとえは、何を教えようとしているのでしょうか。
 種とは、神の御言葉です。
 道端に落ちるとは、御言葉を聞きますが、自分の関心事に心が奪われてしまう人のことです。
 岩地に落ちるとは、試練や困難に会うと、すぐ手のひらを返し、いとも簡単に元の生活に戻る人のことです。
 いばらに落ちるとは、この世の心づかいや富や快楽を求めてしまう人のことです。
 良い地に落ちるとは、『正しい、良い心でみことばを聞くと、それをしっかりと守り、よく耐えて、実を結ばせるのです。(ルカ8:15)』。
 神の御言葉を信じたからと言って、何の問題もなく、すべて順風満帆に物事が運ぶわけではありません。もちろん、困難は、やってきます。
 しかし、イエス・キリストは、『わたしはもはや、あなたがたをしもべとは呼びません。しもべは主人のすることを知らないからです。わたしはあなたがたを友と呼びました。なぜなら父から聞いたことをみな、あなたがたに知らせたからです。(ヨハネ15:15)』と約束して下さっています。
 あなたは、決して一人ではありません。友であるイエス・キリストが、いつもあなたのかたわらにいて慰め・励まし・助けて下さるのです。
 イエス・キリストに信頼して歩むことが、実を結ぶ人生であり、希望なのです。