牧師 高橋勝義 |
〔申命記20章1~20節〕
いよいよ約束の地に入ろうとしている民に、モーセはエジプトの地から彼らを連れ上った神、主があなた方とともにおられるから敵を恐れてはならない、と励まします。そして、戦いに出ていく者の中に、新しい家を建てた者、女と婚約した者への配慮をするように、また、恐れて弱気になっている者は、兄弟たちの心が萎えるといけないから、その人は自分の家に帰るように、さらに、ヒッタイト人、アモリ人、カナン人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人は、主が命じられたとおり必ず聖絶しなければならない、と語ったのです。戦いのさなか、何が起こるか、まったくわからない、また想定外のことも起こるので、これらのことを踏まえ、神は、新しく家を建てた者や女と婚約した者への心配りをするように命じられたのです。
「我が身をつねって人の痛さを知れ」のことわざのように、他人の苦痛を自分のこととして感じ取り、思いやりの心を持つことが大切なのです。何事も、経験してみなければ、人の悲しみや痛みは理解できないからです。預言者イザヤは、神が遣わす救い主について「彼は蔑まれ、人々からのけ者にされ、悲しみの人で、病を知っていた(イザヤ53:3)」と語りました。その救い主が、イエス・キリストであり、私たちの悲しみや痛みを知っておられるお方なのです。それゆえ、イエス様は、「すべて疲れた人、重荷を負っている人はわたしのもとに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。(マタイ11:28)」と語られたのです。イエス様のもとで、本物の安らぎを経験した者が、思いやりの心を持つ人に変えられるのです。
「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。(Ⅱコリント5:17)」
牧師 高橋勝義