2017年3月30日 万石浦仮設支援 (第161回)

日時:2017330()
場所:渡波万石浦仮設
参加者:15
奉仕者:9名(仙台教会7名、石巻教会2名)

 

久しぶりに晴れた朝となったこの日、昨年11月以来の万石浦仮設訪問をさせていただきました。参加者は15名。ほとんどの方は仮設を出られ各地域から楽しみに集まってこられます。 

ご婦人達は集会所にすぐに入らず、しばらくの間、ご自分の生活されていたお部屋や植えていたお花を見て過ごす方もおられ、集会所の中では手を取り合って喜びのご対面です。

 

おなじみの歌と体操で心と体をほぐし、K牧師の『歴史ヒストリア 石巻発展の基礎を作った川村孫兵衛重吉』の話に耳を傾けました。川村孫兵衛は石巻の有名人で日和山にその銅像があります。

川村孫兵衛は北上川から石巻港への運河(北上川)の河川大改修や仙台城下の用水路整備、水上交通のための貞山堀の建設を行いました。その働きは新田開発につながり石高生産に貢献し、石巻港は藩の玄関口として繁栄しました。

石巻ではその偉業をたたえて毎年、夏に川開き祭りを開催しています。川村孫兵衛の生来の頭の良さに加え妻がクリスチャンであったため、外国(宣教師から)の測量知識を得ることで多くの業績をつんだのではないかとの内容でした。(K牧師曰く、諸説有りますが…とのこと)  

 

昼食は各テーブルでおしゃべりを楽しみながら頂きました。お弁当も景品もちょうどの数が準備され、神様の御手が見えた気がして感謝しました。

石巻教会からの案内に加え、どなたか紹介したいことはありませんかの問いかけに自分の暮らす復興住宅に来て欲しいと希望を出される方。仮設の会長さんは毎週火曜にお茶飲み会をしているので参加してと呼びかけられました。

万石浦仮設は110世帯で始まり14世帯になっています。来年20189月までの入居期間となり、近くの仮設では統合も進められています。まわりもご自分の生活も変わっていく時期です。復興住宅に越すけれど、もう少しここにとどまりたい気持ちがあるとお話しされた方。とてもお元気だけれど、要介護2でデーサービスに週3回通っておられると言う方。仮設の人が出て行くまでは見守りたいと言われる会長さん。

人と集い楽しい時を過ごしたいという気持ちを強く感じました。今後も細く長く続けたいと思わされました。仮設から出られても石巻教会が人々のお茶飲み場となり真の交流、慰め励ましの場となって行かれるように是非、お祈り下さい。

仮設を出るのが、寂しいと言われた方に、聖書には明日のことは明日考えるようにとありますとお伝えしました。受け止めて下さって笑顔でありがとうと言われてほっとしました。これもまた、神様の御手の働きです。 

                                                  (高橋裕子)