2015年10月22日 「第3回 サフランの会~祝田仮設の方々と共に~」(第130回)

○日時:2015年10月22日
○場所:石巻会堂
○参加者:5名
○奉仕者:6名(仙台教会)

この日は、Yさん、Fさん、Mさん、Sさん、mさんが集ってくださいました。
FさんとSさんは義姉妹、FさんとMさんは小学校からの同級生、
YさんとSさんは、お隣同士で、mさんも震災まで祝田に住んでいたご近所さん。
皆さんが地縁、血縁でつながっています。
そうしたつながりがあるので、集ってすぐにうちとけた和やかな雰囲気となり、
教会にお招きしているというよりは、石巻の地で育まれた人間関係の中に
私たちが交ぜていただいているようでした。

栗原督枝先生のオカリナで始まり、しんみりと秋の歌を歌い、
次に力強く「明日を守られるイエス様」を賛美しました。

水産業を中心に発展した石巻の名物(カステラのような黄色いかまぼこ・・)など、
ご当地クイズであらためてわかったこともありました。

栗原先生からザアカイが登ったというイスラエルの太い大きな「イチジクグワ」の写真を
見せていただき、イエス様とザアカイの出会いの箇所の話を聞きました。

「そこにいるあなた」ではなく、『ザアカイ』と親しみをこめて名前を呼ばれ、
「急いで降りてございん。(急いで降りてきなさい)」とイエス様に招かれて、
イエス様によって生き方が帰られたザアカイさん。
なんだか自分の姿を重なりました。

S姉の煮た「イチジクの甘露煮」を食べながらの昼食、「美味しいね。」と食も話も弾みました。
食後の自己紹介からmさんが間もなく90歳(卒寿)を迎えることがわかり、
お話から先の戦争も震災も乗り越えてこられたことを知ることができました。

帰る途中、mさんが震災前に住んでいた家に回って欲しいとのこと。
庭に植えていた柿の木がどうなっているのか見たいとのことでした。
流されたお宅の跡は、防波堤の工事が進んでいましたが、
その端の方にたくさんの実を付けた柿の木があり、それを見つけたmさんは
とても嬉しそうでした。
ここにも震災で奪われた幸せな日々があったことを思い、
胸にジーンとくるものがありました。

祝田の仮設住宅には9世帯の方が住んでいたけれども、自宅を新築したり、
災害復興住宅に引っ越したりで、今は、3世帯になったこと、
一人暮らしのSさんのお宅に前に救急車が止まっていたということ、
伝え聞く祝田の方々の健康や生活の様子も気にかかりました。

来られた皆さんが、一人ひとりの名を呼び、
招いてくださるイエス様に出会うことができますようにと心から願った一日でした。

「いつまでも残るものは 信仰と希望と愛です。」(Ⅰコリント13:13)
(庄司弘子)

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