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〈永遠のいのちとは、彼らが唯一のまことの神であるあなたとあなたが遣わされたイエス・キリストとを知ることです。〉(ヨハネ伝17:3)
ヨハネの福音書17章はイエス様の最後の祈りがしるされています。「目を天に向けて」主は祈られたのです。その祈りの冒頭の教えが「永遠のいのち」についてです。
(イ)「永遠のいのち」は、誰もが求めるものです。私は友人を亡くし、その友が火葬場で荼毘(たび)に付され、その煙突からけむりが立ち上っていくのを見上げながら人のいのちのはかなさを実感するとともに「人は死んでも死なない道はないだろうか」と思い始めていました。そのような浪人生活をへて、思いがけなくミッション・スクールに入り聖書研究会に出るようになりました。そこで、学んでいたのがヨハネの福音書です。様々な議論が交わされる中で、私の心に強烈な印象を与えたのが11章25~26節です。
(ロ)イエスは言われた。「わたしは、よみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は、死んでも生きるのです。また生きていてわたしを信じる者は、決して死ぬことがありません。このことを信じますか。」このイエスのことばから私は真剣に聖書を学びました。その結果、私が求めていた道は、イエス・キリストであると信じました。
(ハ)それから私の心が変わりました。下宿から自転車に乗って学校に通う京都の街並みが輝いているのです。生きているのが、いや生かされているのが嬉しくなっていったのです。〈あなたがたは聖書の中に永遠のいのちがあると思うので聖書を調べています。その聖書がわたしについて証言しているのです。〉(ヨハネ伝5:39)京都のミッション・スクールを卒業してから東京の神学校で聖書を学び、牧師、宣教師の働きに就かせていただき半世紀を過ぎました。八十路になる今、主イエスの恵みと父なる神の愛と、御霊なる神、すなわち三位一体なる神のいのちに支えられる私です。