今日のメッセージ 『神からのプレゼント』 2024年5月5日

 牧師 高橋勝義

〔レビ記12章1~8節〕

 レビ記12章は、婦人の産後について、また生まれた子どもについての教えです。創造主なる神は私たちのからだの隅々まで知っておられるお方です。ですから、婦人の産後のあり方について定め、その体を守られました。これは神の愛の配慮なのです。また、誕生した子どもが男子の場合、八日目に、その子の包皮の肉に割礼を施す。これは、神がアブラハムとの間の契約のしるしとして“割礼”(創世記17:10)を定められたことに基づいています。しかし、イエス・キリストの十字架による贖いが成し遂げられたことによって、神は御霊による心の割礼こそ、まことの割礼(ローマ2:29)であるとされました。

 ここで最も重要な事は、生まれたこどもが息子であっても娘であっても、全焼のささげ物として一歳の子羊一匹と、罪のきよめのささげ物を献げなければならないことにあります。

 この世では、環境や教育などを整えれば、人は正しい人になると考えられがちですが、「ご覧ください。私は咎ある者として生まれ罪ある者として母は私を身ごもりました。(詩篇51:5)」とあるように、人は生まれながらにして“罪人”なのです。それゆえに、罪を犯してしまう者であり「生まれながら神の御怒りを受けるべき子ら(エペソ2:3)」なのです。

 イエス・キリストは、私たちの罪のためだけでなく、世全体の罪のための宥めのささげ物となり(Ⅰヨハネ2:2)、十字架の上で死んでくださったゆえに、やがて来る神の御怒りから私たちを救い出してくださるのです(Ⅰテサロニケ1:10)。この救いは、私たちの行いや功績、あるいは家柄、財産などによるのではなく、キリストを罪からの救い主と信じる信仰によるのであり、神からの賜物(プレゼント)なのです(エペソ2:8)。