牧師 高橋勝義 |
〔出エジプト40章34~38節〕
「旅は道連れ世は情け」とは、旅に道連れがいると心強いように、人生の旅路も周りと仲良く、助け合って生きていくことが大切だ、という意味です。
モーセは、神が命じられた通りに、幕屋の設営を行い、すべての仕事を終えました。すると、雲が会見の天幕をおおい、主の栄光が幕屋に満ちたため、モーセは会見の天幕に入ることができませんでした。イスラエルの民は、旅路の間、いつも雲が幕屋の上から離れて動き出すと、そのあとに従って旅立ち、雲が動くのをやめるとそこにとどまり、動き出すまでじっと待ちました。昼は幕屋の上に主の雲がかかり、夜は雲の中に火が輝きました。
イスラエルの旅路を導かれるのは、彼らをエジプトから救い出された神であり、いつでも、どこででも、どんな時にも、神は彼らともに歩んでくださるお方でした。幕屋の上に昼は主の雲が、夜は雲の中に火があることが、彼らへのしるしでした。
アブラハムは神のことばを信じた信仰によって義と認められた、と聖書が語っているように、イエス様を罪からの救い主と信じる信仰によって、私たちはアブラハムの霊的子孫であると聖書は語ります(ガラテヤ3:6,7)。それはイスラエルを救い出すために、エジプトに不思議な御業を下した同じ神が、あなたの神となってくださることを意味します。あなたは、人生の旅路に最も強力な道連れを得たことになるのです。
「あなたがたが白髪になっても、わたしは背負う。わたしはそうしてきたのだ。わたしは運ぶ。背負って救い出す。(イザヤ46:4)」と語ってくださる神を信頼し、感謝と喜びをもって、ぶれることなく神に従って行きましょう。