今日のメッセージ 『私たちのために救い主が生まれる』 2023年12月24日

 牧師 高橋勝義

〔マタイ1章18~25節〕

 赤ん坊の産声が闇に響き、母マリアは生まれたばかりの赤子を腕の中に抱き、布にくるんで飼葉桶に寝かせます。その寝顔を見守るのは、両親と家畜小屋の動物たちだけでした。預言者イザヤが、「主は自ら、あなたがたに一つのしるしを与えられる。見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産み、その名をインマヌエル(神が私たちとともにおられる)と呼ぶ。(イザヤ7:14)」と、その誕生の約700年前に語ったことが、ここに成就したのです。

 このよき知らせを、神はまず夜番をしていた貧しい羊飼いたちに知らせました。御使いが彼らの前に現れ「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。(ルカ2:11)」と語ったのです。彼らは、それを確かめるべく出かけて行き、御使いが語ったとおりだったので、神をあがめながら、帰って行ったのです。

 神の御姿を捨て、ご自分を空しくして、しもべの姿をとり、人間と同じようになられた、とありますが、まさにキリストは家畜小屋でお生まれになったのです。それだけではなく、自らを低くして、死にまで、それも十字架の死にまで従われました(ピリピ2: 6,7,8)。

罪ある私たちは、「人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている(ヘブル9:27)」ゆえに、その私たちの身代わりとなって、罪のためのいけにえになられたのです (ヘブル9:26) 。神は、私たちがひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つために(ヨハネ3:16)、キリストをこの世に遣わすことをご計画されたのです。

 すべては、あなたのためです。あなたのために、救い主をこの世に生まれさせてくださった神の愛に心から感謝し、喜んで、イエス・キリストを心にお迎えしましょう。