牧師 高橋勝義 |
〔出エジプト40章1~33節〕
幕屋に必要なすべてが完成し、いよいよ幕屋の設置が始まります。神はモーセに、第二年の第一日に会見の天幕である幕屋を設営するようにと命じ、幕屋は組み立てられました。
聖所の奥は至聖所とし、さとしの板(十戒)を納め「宥めの蓋」をのせた箱を置き、仕切りの垂れ幕を掛けます。そして聖所の中に机、燭台、香壇を配置し、幕屋の庭には全焼のいけにえの祭壇、洗盤を配置し、すべての用具に油注ぎを行い、それらを聖別したのです。最後にアロンとその子らを、祭司として主に仕えさせるために水で洗いきよめ、アロンに聖なる装束を着せ、油注ぎを行って聖別し、彼の子らにも長服を着せました。彼らが油注がれたのは、イスラエルの民の罪の贖いを日々行う永遠の祭司職のためでした。
私たちの救い主イエス・キリストは、十字架の上で流されたご自分の血によって、ただ一度だけ聖所に入り、永遠の贖いを成し遂げられました(へブル9:12)。そして、今、永遠に神の右の座に着いておられます(へブル10:12)。そこは、人の手によって造られた幕屋ではなく、神によって設けられた幕屋であり、ここに主キリストはおられるのです(へブル8:2)。そして、日々私たちのためにとりなしをしてくださっています。(ローマ8:34)さらに私たちのために、天に住まいを用意し、私たちをご自身のもとに迎えて入れてくださるのです。(ヨハネ14:2,3)私たちには、天に人の手によらない永遠の住まいが用意されているのです。(Ⅱコリント5:1)ですから、イエス様が「あなたがたは心を騒がせてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。」(ヨハネ14:1)と語られた御言葉に堅く立って、天国に用意されている永遠の住まいに向かって、この世の旅路を歩んで行きましょう。