牧師 高橋勝義 |
〔出エジプト36章2~28節〕
モーセはベツァルエルとオホリアブをはじめ、幕屋建設のために主が心に知恵を授けられたすべての者、またその仕事をするために心を動かされ進み出た者をみな呼び寄せます。また建設の材料も、民が進んで奉納物を何度もモーセのところに持って行ったために、モーセが「男も女も、聖所の奉納物のためにこれ以上の仕事を行わないように」と命じたほどに十分備えられ、あり余るほどでした。それは、民が金の子牛を作り、拝した罪を神様が赦してくださった愛に心から感謝したゆえでした。
ところで、私たちは、キリストを罪からの救い主と信じる信仰によって神の民とされました。神は、イスラエルの民に「あなたがたは聖なる者でなければならない。あなたがたの神、主であるわたしが聖だからである。」(レビ19:2)と語られたように、神の民とされた私たちにも同様に語られています。しかし自分の頑張りや努力では「聖なる者」になることは、決してできません。ですから、自分の中の闇(罪)に気づいたなら、すぐに神にその罪を告白し、イエス様の十字架を見上げて、神の赦しを受け取りましょう。そして、感謝しましょう。神は「もし私たちが自分の罪を告白するなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、私たちをすべての不義からきよめてくださいます。(Ⅰヨハネ1:9)」と約束しておられます。と同時に、「一切の重荷とまとわりつく罪を捨てて、自分の前に置かれている競走を、忍耐をもって走り続けようではありませんか」(へブル12:1)と私たちを励ましておられます。
「あなたは忍耐についてのわたしのことばを守ったので、地上に住む者たちを試みるために全世界に来ようとしている試練の時には、わたしもあなたを守る。」(黙示録3:10)