牧師 高橋勝義 |
〔出エジプト33章1~6節〕
神はモーセに、ご自分がアブラハム、イサク、ヤコブに誓った「乳と蜜の流れる地」に、あなたも、あなたがエジプトの地から連れ上った民も行け~しかし、「わたしは、あなたがたのただ中にあっては上らない。あなたがたはうなじを固くする民なので、わたしが途中であなたがたを絶ち滅ぼしてしまわないようにするためだ。」と言われました。
民はこの悪い知らせに嘆き悲しみ、飾り物を身に着ける者もいませんでした。というのは、民はモーセから「イスラエルの子らに言え。『あなたがたは、うなじを固くする民だ。一時でも、あなたがたのただ中にあって上って行こうものなら、わたしはあなたがたを絶ち滅ぼしてしまうだろう。今、飾り物を身から取り外しなさい。そうすれば、あなたがたのために何をするべきかを考えよう。』」と言われていたからでした。ホレブの山で金の子牛の周りで踊っていた時に身に着けていた飾りを外すということは、自らの罪を認めて悔い改めることであり、イスラエルの子らは、ホレブの山以後、飾り物を外しました。それは、彼らの心が、神から離れていたことが問題なのであり、そのことを現わす象徴が、飾り物にあったからです。
聖書は、「あらゆる形の悪から離れなさい(Ⅰテサロニケ5:22)」と語っています。それは、たましいに戦いを挑む肉の欲を避けることになるからです(Ⅰペテロ2:11)。生まれながらの私たちの心は、「肉の欲、目の欲、暮らし向きの自慢」を愛しています(Ⅰヨハネ2:16)。
イエス様は、「だれも二人の主人に仕えることはできません。一方を憎んで他方を愛することになるか、一方を重んじて他方を軽んじることになります。あなたがたは神と富とに仕えることはできません。(マタイ6:24)」と語っておられます。