牧師 高橋勝義 |
〔ルカ24:1~12〕
無実の罪で捕らえられたイエス・キリストは、金曜日の午前9時頃に十字架につけられ、午後3時頃、「完了した」と言われて息を引き取られました。
しかし安息日の時刻が迫る中で、主は新しい墓に急ぎ埋葬されたのです。
それから三日後、すなわち週の初めの日曜日の明け方早く、女たちが準備しておいた香料を手に墓に行くと、墓を封印していた大きな石はわきに転がされ、そこに二人の御使いがいました。そして、「あなたがたは、どうして生きている方を死人の中に捜すのですか。ここにはおられません。よみがえられたのです。(ルカ24:5,6)」と告げたのです。女たちはイエスの語られたことばを思い出し、急ぎ、十一弟子とほかの人々に、一部始終を報告しますが、誰も信じませんでした。しかしペテロだけは、立ち上がり、走って墓に行き、かがんで中をのぞき込み、この出来事に驚きながら自分のところに帰ったのです。
死は私たちにとって絶望と悲しみであり、誰もそれを避けることができません。
しかし、キリストが、私たちの罪の身代わりとなって十字架で死なれ、このお方を救い主と信じる信仰によって義と認められるために、よみがえられたことにより、神は死の絶望と悲しみを、新しいいのちに生きる希望へと変えられました。すなわち神は、主を救い主と信じる私たちに永遠のいのちを与え、御国(天国)を受け継ぐ者にしてくださったのです(エペソ1:11)。
私たちを罪の縄目から解放し、新しい真のいのちを与えてくださるキリストの復活は、それを自分の目で確かめたペテロを始め、主を信じる弟子たちによって、全世界に宣べ伝えられ、私たちの元に届けられたのです。